小説のネタ。プロローグ

タケル君へ。今度こそ長く一緒にいようねって、二人で最期まで笑って生きていこうねって前世で誓って別れたのに、またまあ君に負けちゃったね。もう3回目じゃん。なんでいつもこうなっちゃうの?

「もうタケル君のこといやになっちゃったから、二人でどっか行こう」

まあ君は今回も前世とおんなじこと言ってたよ。絶対自分のほうが私を幸せにできるから、だからタケル君なんか忘れて一緒に来てって。まあ君はたまに話がつまらないし、ちょっと怒ると泣いたりするから、だからいやになることもあるけど、でもタケル君みたいに気が短くないし、暴力は絶対使わないから、安心できる。根気強く話せばわかってくれるし、私の手伝いもしてくれる。

タケル君と出会って、お互いの子供の誕生日が一緒だとわかってから、「あ、この人だ。」と気が付いた。だから、お付き合いしてくださいにもOKして、プロポーズも受けた。結婚式も結婚指輪もなかった。コロナウィルスの関係で両家顔合わせとかもしてもらえなかったけど、それでもタケル君だってわかってたから、一緒に生きていきたかった。

なのに。



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