129 ケンカ

 



昨日の朝、ご飯の準備をしている時ショッキングなニュースを聞いた。

ある高校生が電車に乗っていたら、若い男性Xが乗り合わせてきた。Xは車両端の短い席に座るなり、タバコを吸いだした。電車の中は禁煙。健康増進法の施行により、密閉空間や公共交通利用時の喫煙は禁止されている。

高校生がXに「タバコを吸わないでください」と注意したところ、xは高校生に殴りかかった。怒りは収まらず、駅につくなりXは高校生を電車から引きずり降ろしてなおも攻撃。おそらく駅員が仲裁したのだろう、Xは現行犯逮捕、高校生は重傷。

高校生は見て見ぬふりができなかったのだろう。正しいことをした人が損をする窮屈な社会で声を上げれば出る杭は打たれる。でも社会を変えるのは、おかしいことはおかしいと声を挙げられる人たち。大多数の意見がいつも正しいわけではない。少数派の意見を一旦受け入れる柔軟性を持ち、小さなことから意識を変えていけるようになりたい。

この事件を受けてかどうかはわからないが、今朝のラジオでJR東日本の夜間勤務の駅員さんに脱着可能な小型カメラを付けて勤務する方針だという。犯罪の抑止力以外にも異常発生の際の後方支援や映像が証拠にもなるなど、良いことづくめのようだが、個人的にはカメラが犯罪者の気持ちを逆なでしないかの面を心配する。

重傷の高校生、無事に怪我から立ち直ってくれますよう。そしてこれに負けないように、間違っていることに声を上げられる大人になってほしい。

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